【サッカー日本代表】駒野友一「力不足を痛感した」2006年ワールドカップ 「ジーコ監督の信頼を得られなかった」 (2ページ目)
【あっという間に終わった45分】
実際にその"何か"は起きた。大会前のドイツとのテストマッチで加地が負傷し、大会初戦のオーストラリア戦で駒野はスタメン入りを果たしたのだ。
「ドイツ戦では加地さんに代わって前半の途中から出ましたし、次のマルタ戦でもフル出場したので、オーストラリア戦にも出られるかなとは思っていました。ドイツ戦を経験できたのは、自分にとってプラスだったと思います。
自分のストロングをどんどん出していこうとプレーしましたし、オーストラリア戦でも同じようにやろうと思っていました。でも、自分が思っていた以上にワールドカップの舞台は緊張するものだなっていうことを痛感させられましたね」
2004年のアテネオリンピックを経験している駒野だが、ワールドカップの舞台は別物だったと振り返る。
「オリンピックのサッカーは、ほかの競技とは違う場所でやっていたこともあって、盛り上がりみたいなものを感じることがなかった。ですが、ワールドカップの盛り上がりだったり、雰囲気というものは、今まで感じたことがないくらいのものでした。
アップをして、ベンチに下がって、ベンチからロッカーに戻った時まではふだんどおりだったんですけど、入場する時にいつもと違う感覚で、『ああ、緊張しているな』って自分でも思うくらいでした。試合が始まっても、ちょっと浮足立っていたというか、前半の45分がこんなに早かったのかなっていうくらい、あっという間に終わってしまった感覚がありました」
試合は前半26分に中村俊輔(セルティック)のゴールで日本が先制に成功する。「すごく効果的な1点だった」と駒野は振り返ったが、後半にまさかの展開が待ち受けていた。攻撃的な選手を次々に送り込んでくるオーストラリアに対して、防戦一方を余儀なくされたのだ。
「僕は守備の選手なんですが、守る展開となってもチームとして混乱はなかったと思います。相手も負けているわけですし、なりふり構わずくることはわかっていましたから。ベンチからの指示もそこまでなかったと思います。実際に押される展開となっても、やばいなという感覚は、それほどなかったですね。
ただ、高さやパワーのある選手が次々に入ってくるなかで、圧がかかっていたのは確か。守る時間が来ることがわかっていながら、同点とされ、逆転され、3点目も奪われてしまった。耐えきることができず、自分たちの力のなさを思い知らされました」
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