ワールドカップの新ルールで起こるのは駆け引きの活発化「裏をかくような行為はいくらでもある」 (2ページ目)
【新ルールによる駆け引きも活発化する】
この新ルール。試合をスピードアップする意図で作られたものだ。だが、選手が足りない状態で試合をさせるのが適切な方法なのかというと疑問だ。人数が少ないチームは守りを固めるだろうから、サッカーのスペクタクルは減少してしまう。
疑問に思うのは、FIFA(国際サッカー連盟)がW杯のたびに新ルールを導入する点だ。新ルールを適用するならW杯の少なくとも1年前には適用を始めて選手たちが新ルールに慣れる時間を与え、問題があるならルールを修正してから大事なW杯を迎えるようにすべきではないだろうか?
とにかく、アイスランド戦は世界で最初に新ルールが適用された試合となった。いずれにしても、日本代表としては親善試合でこれを経験できたのは良いことだった。
今回、日本は新ルールをうまく利用してゴールを決めたのだが、もちろん、逆の立場に立たされることもありうる。そういう緊張感を常に持って戦わなければならないのだ。試合中にそれを経験し、選手たちも自覚できただろう。
新ルールは選手交代だけではない。スローインやゴールキックでも5秒ルールが適用される。アイスランド戦でもアイスランドのスローインが遅れて日本ボールになった場面が1回あった。
W杯ではそのへんの駆け引きも活発化するだろう。相手のスローインやゴールキックを遅らせればマイボールにできるし、そうした相手チームの動きのさらに逆を取ることも考えられる。
サッカーでは、ルールやレギュレーションの裏をかくような行為はいくらでも例がある。
最近はロングスローがすっかり戦術のひとつになっているが、これも実は"ルールの精神"に反した行為だ。スローインというのは、本来はボールがタッチを割った際にゲームを再開するための手段という考え。例えば、ラグビーのスローインでは、ボールをタッチラインに直角な方向に投げなくてはならない。サッカーでは19世紀にロングスローが流行ったので、それを防止するために両手で頭上を通して投げるように(距離が出ないように)、ルールが改正されたのだ。
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