検索

サッカー日本代表が地力を証明したスコットランド戦前半 終盤の布陣変更は「非計画な産物」

  • 杉山茂樹●文 text by Shigeki Sugiyama

 スコットランドにアウェーで1-0の勝利をどう見るか。

 フレンドリーマッチはそれぞれ思惑を抱えながらの一戦である。選手交代のカードは早めに切り合うことになる。この試合でも日本は後半の頭から、GK鈴木彩艶を除くフィールドプレーヤー10人すべてを、順次入れ替えていった。6人の交代に留めたスコットランドより、練習試合色を強めにして戦った。

 スタメンはザックリと言えばサブ組だった。31日(現地時間)にイングランド戦を控える日本の先発の顔ぶれを眺めれば、3日後に重心が掛かっていることが明白となった。そこから徐々に主力を投入。ベストメンバー度を尻上がりに高めていった日本に対して、スコットランドは逆に、スタメンに主力級を並べ、そこから徐々にカードを切っていった。その結果が1-0だ。

 比較しやすいのは両軍が交代カードを切らずに固定メンバーで戦った前半だ。サブ組中心の日本と、ベストメンバー度8割のスコットランドとの関係であるが、主導権はやや日本にあったと見ていい。スコアは0-0なので判定勝ちと言っていい内容だったが、この前半の戦いぶりこそが、日本に地力がついたことの証明になる。

先発メンバーに後藤啓介、佐野航大、鈴木唯人らを配した日本代表 photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA先発メンバーに後藤啓介、佐野航大、鈴木唯人らを配した日本代表 photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

この続きはcodocで購読

著者プロフィール

  • 杉山茂樹

    杉山茂樹 (すぎやましげき)

    スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。

キーワード

このページのトップに戻る