サッカー日本代表の久保建英がガーナ戦で披露「相手にダメージを与える」サッカーIQの高さ (3ページ目)
それはひとつの得点パターンだ。
「堂安選手がニア狙うのは初めてじゃないので。前の試合でもその形はあったと思います」
久保はそう説明したが、得点のお膳立てを狙ってしたわけだ。
ガーナ戦の久保は豪快に得点を決めたわけでも、3人抜きドリブルを披露したわけでもない。派手さはなかった。しかし、攻撃を作る緻密さや知性を感じさせた。
「タケの最大のストロングポイントはコンビネーション力」
それは現在もレアル・ソシエダ関係者の間での定評だが、連係、連動するなかで生み出すプレーは際立っている。上田綺世、佐野、堂安、南野、中村と近い距離を取ったとき、無数の攻撃パターンがあった。ガーナがあまりに雑で工夫がなかったことを差し引いても、それはワールドカップ本大会でも武器になるだろう。鎌田大地がコネクションに入ることで、さらに完成度は上がるはずだ。
11月18日、日本代表は国立競技場でボリビアと年内最後の試合を行なう。
著者プロフィール

小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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