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谷口彰悟「サッカー人生のターニングポイント」となったブラジル戦「すがりついででも、ワールドカップのピッチに立ちたい」 (4ページ目)

  • text by Harada Daisuke

【怖がらずに勇気を持って対応できた】

「1点取れば変わるよ」

「まだまだいけるよ」

 ロッカールームでもポジティブな声が飛んでいて、チームメイトに頼もしさも感じていたし、守備についても、もう少し前からプレッシャーをかけて相手をハメにいこうと話し合った。その分、後ろは同数で守るリスクを負うことになるが、勝利を目指すうえで覚悟はできていた。

 後半は前線からのプレッシャーも迫力があり、ブラジルが対応できなくなってきていることは後ろからも感じていた。やり続ければ、ゴールは奪える。自分がマッチアップしているのはヴィニシウス・ジュニオールをはじめ、力のある選手ばかりで緊張感やヒリヒリ感はあったが、怖がらずに勇気を持って対応できたと思っている。

 3-2で逆転勝利を収めた結果もさることながら、試合中も楽しさを覚えていた。71分に(上田)綺世のゴールでスコアをひっくり返してからは、カタールワールドカップの緊張感を思い出していた。1回でも相手にやらせたら終わりだという緊張感とプレッシャー。再びそれを味わうことができた喜びがあった。

 日本代表としても、個人としても、次につながるゲームができたと思っている。

 1年ぶりに日本代表のユニフォームを着て戦ったことで、公式戦に先発した時と同様、いろいろと忘れていたことを取り戻す機会になった。それはこのエンブレムをまとって戦う重圧もひとつだし、プレーの一つひとつの判断や選択も含めて。

 自分にとっては、サッカー人生におけるターニングポイントになったゲームだったし、再び大きな一歩になったことは間違いない。

 あらためて日本代表として求められるプレーの基準や、これから日本代表が戦っていく相手の基準の高さを実感したし、本当にたくさんの刺激を受けた活動期間だった。同時に、「すがりついてでも、来年のワールドカップでピッチに立ちたい」という思いを、強く、強く抱いた。

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