谷口彰悟「サッカー人生のターニングポイント」となったブラジル戦「すがりついででも、ワールドカップのピッチに立ちたい」 (2ページ目)
【僕らは再び学ばなければいけない】
そのブラジル戦は、前半と後半で異なる展開に映ったことだろう。0-2で折り返した前半を振り返ると、ひとつは相手をリスペクトしすぎてしまったところもあったように思う。
ただ、ブラジル代表はそれに値するチームでもある。僕らとしては、5-4-1でブロックを組んで堅く守ろうと臨んだわけではない。守備でブロックを組みつつも、タイミングとチャンスを見て相手にプレッシャーをかけて、引きすぎないようにしようとイメージしていた。
それでも試合が始まると、チームとしてのスイッチを入れられず、次第に引いてしまう結果になってしまった。そのため、前半は引いて守る展開になったが、個人的には、それが必ずしも悪い選択だったとは思っていない。
ただ、引いて守ることを選択するのであれば、ゼロで抑えなければならなかった。無失点で試合を折り返せず、2失点を喫したところは、大いに反省点と言えるだろう。
来年に迫ったワールドカップを想定した時、0-2で試合を折り返せば、追いつく、もしくは逆転するには相当な労力が必要になる。今回の経験から、僕らは再び学ばなければいけないと思う。
失点シーンについて言及すると、1失点目は26分だった。パスワークから、最後は左サイドバックのパウロ・エンリケに決められた。
その少し前くらいから、こちらの陣形も乱れはじめ、徐々に引いて守る構図になっていた。ボールホルダーに対してしっかりとプレッシャーをかけられない場面もあり、ここは耐え時だと思っていた矢先だった。
まさに3人目の動きで、パウロ・エンリケに抜け出された。試合が始まった時から、ブラジルは3バックの両脇が誰かに食いついた時にできる裏のスペースを狙っていることはわかっていたが、まさにその狙いを得点へとつなげられてしまった。誰がどこまで相手に対して食いつくのか、その距離やタイミングが大事だと実感した。
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