サッカー日本代表に長友佑都は不可欠と福田正博が考えるワケ 今後のメンバー争いはどうなる? (3ページ目)
【長友こそ日本代表に不可欠】
もうひとつ日本代表で触れたい話題は、長友佑都についてだ。6月シリーズでも2試合とも出場機会のないまま終わり、存在意義を問う意見が増えているようだが、私は長友こそ日本代表に不可欠だと思っている。
FC東京での出場機会が少ないことも懸念されているが、彼はそれで腐るようなタイプではない。チームは低迷しているが、いずれ訪れる自分の出番に備えて牙を研ぎ続けられる強さを持っている。これは日本代表での彼の姿勢にも通じるものだ。
選手として試合に出る準備を、いつでも万全にやる。そのうえで練習から誰よりも声を出し、ほかの選手とコミュニケーションを取りながら新たに日本代表に加わった選手たちが溶け込みやすい空気感をつくる。
自分のことだけではなく、まわりを巻き込んでいく。そうするのは、長友が誰よりも日本代表がどういう場所かを知っているからだ。プレーにだけ専念しても、それだけでは足りないのがW杯だと、経験を通じて学んだからこそだろう。
W杯は1チーム26人。1試合で起用できる選手はスタメン11人+交代枠5人の16人だ。選手は誰もが試合に出たい思いを強く持っているが、なかには出られない選手も出てくる可能性がある。その時、そうした選手の振る舞いは重要になるのだが、これがなかなか難しい。代表選手というのは自チームでは主力でプレーしているため、慣れないベンチに置かれた時に、その不満が態度や表情に出てしまいがちだからだ。
そうしたなか、長友はチームメートの気持ちに寄り添いながら、彼らを鼓舞し、チームで戦うとはどういうことかを示せる存在なのだ。そうした役割は、監督がいてコーチがいるから不要だという意見もあるかもしれない。ところが、同じ選手という立場で、選手により近い位置にその役割を果たせる存在がいるのは大きいのである。
長友はピッチに立てば、前回のカタールW杯で見せたように相手の攻撃をきっちり封じ込める力がいまもある。ベンチにいれば誰よりも大きな声で味方にアドバイスを送る。練習では最年長であることを感じさせず、下働きも率先してやり、チームのために目を配っている。
過去にW杯4度出場し、W杯がどんな舞台なのかを長友よりも知る選手はいない。そして長友が現役選手でまだまだ走れるというのは、何より大事なこと。だからこそ、欧州5大リーグで躍動する日本代表の主力たちが彼の声に耳を傾けるのだろう。
ここからの1年では、長友が5度目のW杯出場に向けて見せる挑戦にも注目している。まずはJリーグで残留争いに巻き込まれそうなチームで、足を動かし、汗をかいて、声を出しながら、「長友健在!」を見せてくれると期待している。
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著者プロフィール

福田正博 (ふくだ・まさひろ)
1966年12月27日生まれ。神奈川県出身。中央大学卒業後、1989年に三菱(現浦和レッズ)に入団。Jリーグスタート時から浦和の中心選手として活躍した「ミスター・レッズ」。1995年に50試合で32ゴールを挙げ、日本人初のJリーグ得点王。Jリーグ通算228試合、93得点。日本代表では、45試合で9ゴールを記録。2002年に現役引退後、解説者として各種メディアで活動。2008~10年は浦和のコーチも務めている。
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