サッカー日本代表に長友佑都は不可欠と福田正博が考えるワケ 今後のメンバー争いはどうなる? (2ページ目)
【爆発的な成長を見せる選手は出てくるか】
このようにつねに新たな種を撒き続けることは森保監督にとって大切な仕事だが、先月のW杯アジア最終予選の最後の2試合でも同様に種を撒いている。それまで招集する機会がなかったり、少なかった選手たちを手元に置いて、つぶさに観察した。
オーストラリア戦を0-1で落とし、インドネシア戦は6-0と大勝した6月のW杯アジア最終予選は、それまでと大きくメンバーの顔ぶれを変えた。
佐野海舟(マインツ)、佐野航大(NEC)、関根大輝(スタッド・ランス)、森下龍矢(レギア・ワルシャワ)、三戸舜介(スパルタ)、鈴木唯人(来季フライブルク)、平河悠(ブリストル・シティ)などを招集。
そして森保監督らしさが表われていたのが、Jリーグからピックアップした選手たちだ。鈴木淳之介(湘南ベルマーレ)、佐藤龍之介(ファジアーノ岡山)、熊坂光希(柏レイソル/怪我のため途中離脱)、細谷真大(柏)、俵積田晃太(FC東京)。
私のようにJリーグ中継の解説をしていれば、彼らのことを把握しているのは当然だが、一般的には今回の日本代表招集によって初めて知ったという人も少なくなかったのではないだろうか。森保監督は海外組の動向を追いつつ、Jリーグでイキのいいプレーをする選手たちもしっかりチェックしている。
そして試合では佐野航大が攻撃的なポジションであそこまでやれるとは思わなかったし、町野修斗がポストプレーでボールを収められたことには驚かされた。
しかし、だからといって今後代表のメンバーに常時入るかと言えば、あくまでスタートラインに立ったにすぎない。なぜなら彼らは、W杯アジア最終予選に常時招集されたメンバーたちに追いつき追い越さなければ、その座を奪えないからだ。実際6月シリーズで「圧倒的な違い」を見せたのは、鎌田大地であり、久保建英だったのも事実だ。
日本代表に招集された選手たちには、「どんな違いを見せられるのか」「何でチームに貢献できるのか」を見せてもらいたい。撒かれた種が、ここからの1シーズンでどこまで大きく育つのか。爆発的な成長を見せる選手が、ひとり、ふたりと出てきた時に、日本代表は前回のカタールW杯以上の衝撃を世界に与えることにつながっていくはずだ。
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