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サッカー日本代表初招集組にワールドカップ行きのチャンスは? 過去E-1選手権でブレイクした選手たち (3ページ目)

  • 戸塚 啓●取材・文 text by Totsuka Kei

【スカウティングがしやすい日本代表】

 つまりは、こういうことだ。

 国内組にとって代表への貴重な経路と見なされるE-1だが、実際はとても、とても狭き門なのである。

 ましてや近年の日本代表は、海外組のボリュームが一気に厚みを増している。フィールドプレーヤーはどのポジションも序列の3人目までが海外クラブ所属選手と言っていいほどである。

 今回のE-1で対戦する香港と中国はそもそも格下で、ホスト国の韓国も国際Aマッチ出場経験のない選手が多くリストアップされている。世界のトップ・オブ・トップで戦えるかどうかを見極める相手としては、率直に言って物足りないと言わざるを得ない。

 言い方を変えれば、E-1でのアピールがすぐさま海外組を含んだ代表チームへのアピールにはならない、ということである。E-1で目に見える結果を残したとしても、序列をいきなり変えることにはつながらない、というのが冷静な見方だろう。

 各ポジションにそれだけ多くの選択肢があるから、現在の日本代表はチーム編成に困ることがない。北中米ワールドカップのメンバーを決める2026年5月の段階でも、おそらくは森保監督が消去法で選手を選んでいくことはないだろう。

 見方を変えて、日本代表が置かれた状況を、ワールドカップで対戦するかもしれない相手の立場に立って考えてみる。

 スカウティングがしやすい、と言える。

 どのポジションも、スタメンとサブがはっきりしている。日本対策は立てやすいだろう。

 相手の分析を上回る「個の成長」や「組織の成熟」があったとしても、選考対象となる選手は多いほうがいい。対戦相手が分析に悩む「Xファクター」となりうる選手の登場が望まれる。そうやって考えていくと、E-1の3試合をぼんやりと眺めるわけにはいかないだろう。

 注目選手は誰か。

 これはもう、全員と言うしかない。これから対戦する相手にとって、未知の存在となる選手は、どのポジションにも必要だからだ。

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