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森保一監督、新戦力のテストはいつやるの? 最終予選を突破したあとの強化ビジョンを尋ねたところ... (3ページ目)

  • 戸塚 啓●取材・文 text by Totsuka Kei

【もう少し親善試合がほしい】

── カタールワールドカップのラウンド16で対戦したクロアチアが、延長戦突入後にルカ・モドリッチらの主力を交代させました。あれはもう、勝ち上がっていくことを見越したものだったのでしょうね。

「ワールドカップ本大会では、プレー強度がふだんより1.5倍や2倍ぐらい上がり、プレッシャーも大きくなります。勝ち上がると疲労が蓄積し、疲弊もしていく。2チーム分ぐらいの戦力でフレッシュにチームを回していくことは、常にイメージのなかにあります」

── 主力選手も休ませながら、が理想的です。

「実際に代えるか、代えないかは別として、その構想はありながらも、ヨーロッパの5大リーグに所属する選手たちは毎週のリーグ戦をタフに戦い、なおかつチャンピオンズリーグやヨーロッパリーグに出て、またさらにタフな試合を消化している。結果的に8連戦くらいは当たり前になっているので、連戦でもできるならやってもらおう、という考えもあります。

 選手を入れ替えながらできるし、ある程度固めてもできるという、両方とも選択できるような力を個々がつけていると実感しています」

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 ヨーロッパの移籍マーケットが開くたびに、日本人選手が海を渡っている。

 今冬もパリ五輪代表で昨年11月の北中米ワールドカップ・アジア最終予選に招集されたDF関根大輝が、伊東純也と中村敬斗が所属するスタッド・ランスの一員となった。昨シーズンJ2得点王のFW小森飛絢は、ベルギー1部のシント・トロイデンで飛躍を誓っている。

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── 日本代表に呼びたい選手、手もとで見てみたい選手は増える一方と言ってもいいのでは?

「めちゃくちゃ、います(笑)」

── けれど、呼べる人数に限りがあります。

「もう少し、親善試合がほしいです(笑)。それはもう、どうにもならないことですけれど。まずは今のベストという選考基準を持ちながらも、力をつけてきている選手にチャンスを与える機会は作っていきたい。そのバランスが難しいのですが」

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