サッカー日本代表を進化させたドリブラーベスト5 「なぜ取られない」「緩急が独特すぎる」
元サッカー日本代表のレジェンド・水沼貴史氏が選ぶ「シン・ドリブラーランキング」。後編のベスト5は現役の代表選手たちが登場。現在の日本人ナンバーワンドリブラーは誰だ?
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レアル・ソシエダの久保建英(左)とブライトンの三笘薫(右) photo by Getty Imagesこの記事に関連する写真を見る【動画で見る】水沼貴史が選ぶ『日本人シン・ドリブラー10選』↓↓↓
5位 斉藤光毅(クイーンズ・パーク・レンジャーズ)
斉藤はU-16日本代表の頃から見てきましたが、独特なステップから緩急でえぐっていくタイプのドリブラーですよね。カットインからのシュートというより、縦にえぐっていく突破力が魅力で、ゴールラインの深いところまで入って、さらにラインを平行に使うのがうまいんですよ。
縦に仕掛けて、そこからもう一回ゴールラインに沿って中に入って、味方に合わせてアシストしたり、角度のないところからシュートもできてフィニッシュがうまい。今はウイングをやることが多いけど、トップやシャドーをやっていた時は、相手の背後を取るものうまかったんですよ。
ドリブラーで、なおかつ相手の背後も取れるというのが一番魅力的なんです。突破する手段としては、まず相手の背後を取ってパスを受けるのが一番いいわけで、それができない時にワイドに開いてボールを受けてドリブルで仕掛ける。このふたつができるのが斉藤光毅だと思います。
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著者プロフィール
水沼貴史 (みずぬま・たかし)
1960年5月28日生まれ。埼玉県出身。浦和南高校、法政大学で全国優勝を経験。JSL日産自動車でも数々のタイトルを獲得し、チームの黄金時代を築いた。日本代表では国際Aマッチ32試合出場7ゴール。Jリーグスタート時は横浜マリノスで3シーズンプレー。引退後は、横浜F・マリノスのコーチや監督を務めた。現在は解説者として活躍中。