サッカー日本代表の浮沈のカギを握るMF鎌田大地と佐野海舟 CLベスト8の守田英正をどう評価するか
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5月15日に発表されるというワールドカップ日本代表。だが、負傷など不確定要素はあるものの、これまでの招集歴などから中核メンバーはほぼ明らかだ。世界レベルでのその実力と現在地をあらためて検証する――。
日本代表を再点検(3)ボランチ編
技術、経験、貢献度...日本代表は鎌田のチームになりつつある
鎌田大地
浅田真樹●文 text by Masaki Asada
ワールドカップ本番が近づくにつれ、明らかに鎌田大地(クリスタル・パレス)の日本代表内での重要性は増している。
これまでチームを引っ張る存在だった遠藤航と南野拓実がともに大きなケガで戦線離脱したことの影響も、もちろんある。だが、鎌田自身の充実ぶりが際立っていることが、その大きな理由だ。
鎌田はもともと技術レベルが高く、厳しいプレッシャーのなかでもボールを落ち着かせることができる選手だった。ひと言で言ってしまえば、簡単にボールを奪われない。
だからこそ、ポジション上はシャドーであっても、よりトップに近い役割を担うことができた。ワールドカップ出場を決めたバーレーン戦での先制点でもわかるように、落ち着いたフィニッシュも鎌田の持ち味だ。彼の能力なら、3-4-2-1の1トップも十分こなせるだろう。
だが、ワールドカップ本番が近づくにつれ、鎌田が起用されるポジションは、ほぼボランチに絞られつつある。試合の状況、あるいは大会の状況次第で、シャドーで先発し、試合終盤にボランチに下がるといった起用法もありうるだろうが、基本はボランチでの起用が濃厚だ。
日本代表の攻守の要となっている鎌田大地 photo by Kazuhito Yamada/Kaz Photography 先のイングランド戦での組み合わせ、すなわち鎌田+佐野海舟のコンビが、ダブルボランチのファーストチョイスということになるのだろう。
このコンビを大別すると、守備的な佐野と、攻撃的な鎌田の組み合わせということにはなる。だが、鎌田のボランチ起用は必ずしも守備の弱体化を意味しない。
イングランド戦の36分のシーンが象徴的だ。
日本は右サイドを崩され、ゴール前にフリーで走り込んだフィル・フォーデン(マンチェスター・シティ)にクロスを送られたが、判断よく戻ってきた鎌田が、間一髪のところでこのボールをカットしている。試合全体を振り返っても、鎌田の守備での貢献度は高かった。
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著者プロフィール
浅田真樹 (あさだ・まさき)
フリーライター。1967年生まれ、新潟県出身。サッカーのW杯取材は1994年アメリカ大会以来、2022年カタール大会で8回目。夏季五輪取材は1996年アトランタ大会以来、2020年東京大会で7回目。その他、育成年代の大会でも、U-20W杯は9大会、U-17W杯は8大会を取材している。現在、webスポルティーバをはじめとするウェブサイトの他、スポーツ総合誌、サッカー専門誌などに寄稿している。

小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
杉山茂樹 (すぎやましげき)
スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。

