パリオリンピックでサッカー日本代表はもはや優勝候補 チームを支えるGK小久保玲央ブライアン (3ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki

 あれから、およそ1年。日本がパリ五輪という大舞台でも2試合連続無失点に抑えられているのは、小久保の存在があるからに他ならない。

「(ベンフィカで)試合に出られないと気持ちも落ちていったりするが、(代表の)浜野(征哉)コーチからも継続が大事と言われている。練習のなかでも、どれだけ試合の雰囲気を出せるか。それを継続してやることが、自分にとってプラスになっていくのかなと思います」

 そんな悲壮とも言える決意の言葉を口にしていた小久保は、当然、はじめから正GKの座を約束されていたわけではない。現在の地位にしても、鈴木彩が招集外となったことで巡ってきた代役起用、という側面がないわけではないだろう。

 しかし、今の小久保のパフォーマンスを見せられれば、その座は決して代役などではなく、自らの実力でつかんだものであることに、誰もが納得するはずだ。

 頼もしき守護神が、日本に56年ぶりのメダルをもたらそうとしている。

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