パリ五輪サッカー日本代表で林陵平が注目する4人 チームが機能するうえでとくに大事 (2ページ目)

  • text by Sportiva

【最終ラインのライン設定は大事】

――続きまして、注目選手のふたり目は誰でしょう?

 センターバック(CB)の高井幸大(川崎フロンターレ)選手ですね。このCBのところでオーバーエイジを呼ぶなど、いろいろな話があったと思います。そこがないとなると、高井選手がチームを引っ張るCBになると思うので注目です。

 守備でどれだけゼロで抑えられるか。間違いなくそこが勝ち上がっていくための重要な部分だと思います。ユーロ2024でもそうでしたが、失点をしないチームは強いというか必ず勝ち上がってきます。その中心選手として彼には期待したいですよね。

――能力的に、高井選手の見どころはどこになりますか?

 192㎝の高さと、サイズがありながらもスピードもあるので、ビルドアップでボールの配球ができる部分ですね。バランスが整っている選手だと思うので、あとはそこにメンタリティがどう乗っかってくるか。初戦のチームの戦い方で自信が出れば、すごく乗っていけるのかなと思います。

――このチームでは最年少(19歳)になりますが、カタールのU23アジアカップで大きな成長が見られました。ああいう成長がパリ五輪でまた見られると、海外からお呼びがかかるかなというくらいのポテンシャルがあると思います。

 そうですよね、あの若さでこの大舞台で活躍できれば、サイズもありますし、いろんなチームから呼ばれるのは当たり前のことです。

 最終ラインは、そのライン設定が難しいと思うんですよね。前に潰しにいく時と少し引いてブロックを作る時。基本的にハイプレスに行った時には最終ラインを高く押し上げないといけないですが、その最終ラインの背後を使われると嫌なのでラインを上げたくなくなる。それでも最終ラインが頑張って上げれば、全体の陣形をコンパクトにして戦えます。その最終ラインの設定の部分でもやはり彼に頑張ってほしいなと思います。

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