日本代表 イラン戦の敗因を徹底分析「苦手な戦い方がある」「森保監督の悪いクセが出た」 (3ページ目)
【前半膠着→後半勝負は相手もわかっている】
――1点しか取れなかった日本の攻撃は、どう見ますか?
西部 結果論ですけど、三笘を左、久保を右に置いて、トップ下は南野でよかったんじゃないかなと思います。というのは、相手に引かれた時の日本の攻め手って、ウイングのドリブルしかないんですよね。
守田と上田綺世の縦のワンツーで1点取れましたけど、結構偶発的な感じはあった。あとは久保がライン間で受けて裏に前田大然を走らせるとかはありましたけど、やっぱり本来の強みはサイドアタックですよね。そういう意味では伊東純也を失ったのは大きかった。
ただ、久保がいたんですよ。久保と三笘を両翼に置いたら、相手は相当嫌だったと思いますね。
両翼の威力があまりないというチョイスを、前半にしてしまった。三笘を入れてギアを上げようと思ったら、相手ふたりにつかれて道がなかったという。
ああいう膠着状態は意図的に作っているから変えにくいんだろうけど、前半勝負したほうが結果論としてはよかったかなと。2点目を取っておけば、という感じはしますね。
清水 結局、日本もイランも尻上がりのプランみたいな感じで噛み合っちゃったので、それだったら確かに前半から2点を取りに行けるようなプランのほうが、あの試合にはよかったですね。
西部 もともと自分たちがボールを持って押し込んでいるのに、そんなに点が取れなくても仕方ないという考え方は、あまりよくないし発展性がない感じがします。
膠着させて0-0で、後半勝負かけますと言っても、相手もある程度わかっているので。引かれたなら引かれたなりに、点を取るプランを持ったほうがいい。
清水 チャンスがあるとしたら、ポゼッションフェーズよりも前田が突っついた後ですよね。トランジションの時にもっと相手ゴールに迫りたかったんですけど、ちょっとアクションが遅かったなと思います。
やはり2点目ですね。取っていれば、もう、全然違う感じだったかなと。
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