日本代表は引いて守る相手をどう崩す? 5バックのチュニジアを攻めあぐねていた (5ページ目)
【W杯アジア予選、アジアカップはどうなるか】
そういう意味で、ボールを握ることと、効率よくゴールを奪うことは別物であるとあらためて証明された試合だった。また、現在の日本が得意とするスタイルが、より鮮明になった試合だったとも言える。
5バックで引いて守る相手を崩すのは、どのチームにとってもやっかいだ。来月から始まる格下とのW杯アジア予選、その後に続く来年1月のアジアカップと、森保ジャパンはどのようにして戦っていくのか。
指揮官は今回のチュニジア戦が今後の良いシミュレーションになったと語っていたが、それは苦戦した部分を意味していたと、好意的に受け止めたい。
著者プロフィール
中山 淳 (なかやま・あつし)
1970年生まれ、山梨県出身。月刊「ワールドサッカーグラフィック」誌編集部勤務、同誌編集長を経て独立。スポーツ関連の出版物やデジタルコンテンツの企画制作を行なうほか、サッカーおよびスポーツメディアに執筆。サッカー中継の解説、サッカー関連番組にも出演する。近著『Jリーグを使ってみませんか? 地域に笑顔を増やす驚きの活動例』(ベースボール・マガジン社)
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