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冬季五輪の開会式が行なわれるスタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ 100年の歴史と独特のデザインが魅力

  • 後藤健生●文 text by Takeo Goto

連載第86回 
サッカー観戦7700試合超! 後藤健生の「来た、観た、蹴った」

 現場観戦7700試合を達成したベテランサッカージャーナリストの後藤健生氏が、豊富な取材経験からサッカーの歴史、文化、エピソードを綴ります。

 サッカーファンにはお馴染みのスタディオ・ジュゼッペ・メアッツァで、ミラノ・コルティナ五輪の開会式が開催されます。度々このスタジアムを訪れている後藤氏が、建物の魅力と思い出を紹介します。

ミラノ・コルティナ五輪の開会式が行なわれる、スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ photo by Getty Imagesミラノ・コルティナ五輪の開会式が行なわれる、スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ photo by Getty Imagesこの記事に関連する写真を見る

【大規模スタジアムで冬季五輪の開会式】

 間もなく冬季五輪が開幕する。今年の大会はイタリア第二の大都市ミラノとコルティナ・ダンペッツォなど北部アルプス地区での広域開催となる。

 会場間の交通問題など広域開催には課題が多いようだが、冬季五輪を今後も持続的に開催していくためには広域化が必要になるだろう。

 冬季種目(とくにスキー競技)では山を切り拓いて会場を建設することが多いため、環境問題の面から批判を受けることが多くなっている。今後は広域開催にして可能な限り既存施設を活用するしかない。

 夏季五輪でも無駄な施設を建設して、後利用ができなくなってしまうことが多い。競技数や参加選手数が増えるなかで開催都市への負担を減らすためには、冬季だけでなく、夏季大会でもやはり広域化する必要がある。

 ますます大規模化する五輪大会を、ひとつの都市で集中して開催するのには無理がある。

 さて、2月5日(日本時間6日)に行なわれるミラノ・コルティナ五輪の開会式は、サッカーファンにはお馴染みのスタディオ・ジュゼッペ・メアッツァで行なわれる。ミランとインテルのホームスタジアムである。

 たとえば1972年の札幌冬季五輪の時に真駒内のスケートリンクで開会式が行なわれたように、かつては競技会場のひとつが五輪開会式の舞台になることが多かった。だが、2022年の北京冬季五輪の時は2008年夏季五輪のメインスタジアムだった「鳥の巣」が使用された。

 今後は、冬季五輪の開会式に競技会場ではない大規模スタジアムを使うのがトレンドになるかもしれない。

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著者プロフィール

  • 後藤健生

    後藤健生 (ごとう・たけお)

    1952年、東京都生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。1964年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、1974年西ドイツW杯以来ワールドカップはすべて現地観戦。カタール大会では29試合を観戦した。2025年、生涯観戦試合数は7700試合を超えた。主な著書に『日本サッカー史――日本代表の90年』(2007年、双葉社)、『国立競技場の100年――明治神宮外苑から見る日本の近代スポーツ』(2013年、ミネルヴァ書房)、『森保ジャパン 世界で勝つための条件―日本代表監督論』(2019年、NHK出版新書)など。

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