バイエルン福井太智がU-22日本代表で示した存在感 チームメイトはどう評価したのか (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by picture alliance/AFLO

 福井は結局、DF鈴木海音とともにフィールドプレーヤーとしては最長となる、後半82分まで出場。自身が「一番意識した」と語る守備で持ち味を発揮したばかりでなく、セットプレーではキッカーを任され、後半81分には右サイドのFKからニアサイドへの正確なキックで、チーム3点目となる鈴木海音のゴールをアシストしている。

 U-22代表のアンカーには、MF藤田譲瑠チマやMF川﨑颯太などライバルは多いが、福井がデビュー戦で見せた働きは、彼らへの"宣戦布告"としては十分なものだったに違いない。

 福井が力強く語る。

「(U-22代表はプレーの)強度が高く、その(高い)強度のなかでの個人能力が、今までやってきた(U-20以下の年代別)代表とは本当に違うレベルだった。自分はそこに食らいついていくだけじゃなく、上回っていけるようにしていきたい」

 頼もしい19歳が、パリ五輪を目指すチームに加わった。

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