サッカー日本代表とカタールW杯ベスト8チームとの差は歴然。欧州トップ10クラブでプレーしている各国選手の人数を調べてみた (2ページ目)
【欧州5大リーグ所属が半数】
続いて、所属クラブをリーグ別に見ていくと、予想どおり、イングランドのプレミアリーグがダントツのトップで134選手。今回のW杯に出場した32チームのうち、計26の代表チームにプレミアリーガーがいた。世界最高峰のリーグと評される所以だ。
そのプレミアリーグに次いで多かったのがスペインのラ・リーガで、計83選手、23代表チーム。以下、ドイツのブンデスリーガ(77選手、24代表チーム)、イタリアのセリエA(65選手、21代表チーム)、フランスのリーグ・アン(55選手、21代表チーム)と、ヨーロッパ5大リーグが全体の半数以上を占める(50.3%)。
ここまでは想像どおりと言えるが、6位以下には、アメリカのMLS(37選手、12代表チーム)、サウジアラビアのプロフェッショナルリーグ(33選手、7代表チーム)、カタールのスターズリーグ(33選手、6代表チーム)と、ヨーロッパ以外のリーグが続き、さらに9位にはイングランドの2部リーグにあたるEFLチャンピオンシップ(26選手、11代表チーム)が食い込み、10位のベルギー1部のジュピラー・プロ・リーグ(24選手、12代表チーム)を上回った。リーグの資金力がそのまま順位に表れた格好だ。
これをクラブ単位で算出してみると、計17選手、8代表チームに所属選手を送り込んだスペインの名門バルセロナがトップ。16選手、9代表チームのマンチェスター・シティ(イングランド)が2位で、以下、3位にドイツのバイエルン(16選手、7代表チーム)、4位にカタールのアル・サッド(15選手、3代表チーム)、5位にはイングランドのマンチェスター・ユナイテッド(14選手、8代表チーム)が続いている。
ここまでは全32チームの出場選手の所属クラブの内訳を見てきたが、ベスト8に勝ち残ったチームに絞ってみると、所属クラブの傾向はどうなってくるのか。その数字を見ると、世界のトップ・オブ・トップの選手たちが、いかにヨーロッパの強豪クラブに集中しているかがよくわかる。
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