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サッカー日本代表のベストメンバーを識者5人が選択。アメリカ戦、エクアドル戦はどう戦う? (3ページ目)

懸案事項は左サイドと1トップ

原山裕平(サッカーライター)

この記事に関連する写真を見るFW/古橋亨梧(上田綺世)
MF/南野拓実(三笘薫)、鎌田大地、伊東純也
MF/遠藤航、守田英正
DF/伊藤洋輝、冨安健洋、吉田麻也、山根視来
GK/権田修一

 メンバー選考前最後の試合となる今回の欧州遠征は、システムとメンバーの最適解を見出す場として活用されることになるだろう。

 とりわけシステムに関しては、再考の余地がある。4-3-3で成果を挙げてきたとはいえ、受け身になることが予想される本大会を見据えれば、アンカー脇を突かれやすい4-3-3が適しているとは思えないからだ。

 4-2-3-1の利点は、守備の強度を高めるだけではない。ドイツで出色の活躍を見せる鎌田大地を有効活用するためにも、こちらの布陣のほうが適していると考えられる。

 懸案事項は左サイドと1トップだ。新天地で不調にあえぐ南野拓実を置いたのは、これまでの序列を踏まえてのもので、選考理由としては後ろ向きではある。三笘薫の存在もあるが、彼はやはりジョーカーとして起用したい。

 もっとも南野もこの位置が適性ではないのだから、悩ましいところではある。所属先で左でもプレーしている鎌田との位置を、逆にしても面白いかもしれない。

 大迫勇也不在の1トップも決め手を欠く。大迫に近しいのは上田綺世だが、状態的には古橋亨梧になるだろう。もっとも裏抜けを武器とする古橋の能力は、現代表では生かされていない。その意味でも起点にもなれ、キラーパスも出せる鎌田がトップ下にいることは理にかなっていると思われる。

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