サッカー日本代表のベストメンバーを識者5人が選択。アメリカ戦、エクアドル戦はどう戦う? (4ページ目)

ドイツ戦を想定した戦い方を徹底すべき

中山 淳(サッカージャーナリスト)

この記事に関連する写真を見るFW/南野拓実(三笘薫)、鎌田大地、伊東純也(堂安律)(久保建英)
MF/田中碧(旗手怜央)、守田英正
MF/遠藤航
DF/中山雄太、吉田麻也、冨安健洋、酒井宏樹
GK/権田修一

 今回の最大の目的は、最も重要であるW杯初戦のドイツ戦を想定した戦い方を実践することだ。本来なら、選手と戦術を変更して挑みたいコスタリカ戦やスペイン戦に向けたテストも行ないたいところだが、時間が限られているため、まずはドイツ戦に集中すべきだろう。

 ドイツはハイプレスをベースとした攻撃的サッカーが身上。チーム戦術の練度も高く、何も準備しないで試合に臨めば自陣に押し込まれるだけで、大敗の可能性さえある。それを避けるためにも、自陣でボールを奪ったあとのプレーをパターン化し、確実に敵陣までボールを運ぶ方法を共有しておく必要がある。それは、6月のブラジル戦の反省点でもある。

 たとえば、鎌田大地を0トップ的に配置し、ボールを奪ったら鎌田に当てて、前を向いた状態の田中碧もしくは守田英正がリターンを受け、素早く右の伊東純也の前のスペースにボールを供給する。

 スペースがあれば、伊東の速さはドイツにも脅威を与えられるはず。少なくとも、敵陣までボールを運び、地域を挽回することはできる。

 そして、いざ勝負を仕掛ける時には、インパクトプレーヤーの三笘薫を投入。あのドリブル突破は、相手が疲労し始める後半に絶大な効果を示すだろう。堂安律、久保建英の俊敏性にも同じことが言える。

 とにかくドイツに勝とうとするなら、チーム戦術の徹底は必須だ。だからこそ、タイプは異なるものの、アメリカ戦とエクアドル戦をそのための予行演習の場とすべきだろう。

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