サッカー日本代表のベストメンバーを識者5人が選択。アメリカ戦、エクアドル戦はどう戦う? (2ページ目)
CLやELで躍動した選手を生かすべき
小宮良之(スポーツライター)
この記事に関連する写真を見るFW/古橋亨梧(上田綺世)
MF/鎌田大地(三笘薫)、久保建英(堂安律)
MF/旗手怜央、守田英正、遠藤航、酒井宏樹(伊東純也)
DF/伊藤洋輝、吉田麻也、冨安健洋
GK/シュミット・ダニエル
代表はその時の条件で、ベストメンバーを組むべきである。その点、欧州でいいシーズンのスタートを切った選手の勢力を生かすべきだろう。とくにチャンピオンズリーグ(CL)やヨーロッパリーグ(EL)で躍動した選手は、今回の欧州遠征でぶつけるべきだ。
王者レアル・マドリード戦、最後は力尽きたセルティックで、一矢を報いた形の旗手怜央は特筆に値する。日本人対決となったフランクフルトの鎌田大地、スポルティングの守田英正も、高い次元で攻防を見せた。そしてマンチェスター・Uを撃破したレアル・ソシエダで中心選手になりつつある久保建英も、ピックアップすべき人材だ。
フライブルクで躍動する堂安律、セルティックで6得点の古橋亨梧、セルクル・ブルージュで気鋭の動きを見せる上田綺世、スタッド・ランスで適応した伊東純也のよさも引き出したい。残念なのは、ボルシアMGの板倉滉の離脱。ヒザのケガでW杯も間に合うか。シュツットガルトの伊藤洋輝、グラスホッパーの瀬古歩夢がバックアッパー候補だが......。
過去に用いた4-2-3-1や4-3-3は目処がついているだけに、5-4-1、もしくは3-4-2-1という"攻守の厚みを変えられる"現実的布陣を試したい。そもそも左SBの人材難はアキレス腱で、ポリバレントな旗手を左ウィングバックで生かすのは一手。現代表選手は3バックにも適応でき、システム変更ではブライトンの三笘薫が切り札になる。
選手の多くが欧州各地でプレー経験を重ね、実力は向上。森保一監督は、選手のよさを最大限に引き出す布陣を最後まで模索するべきだ。
2 / 5