明神智和が明かす20年前のトルコ戦の悔恨。違う結果になったかもしれないワンプレー (4ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Getty Images

「ファーストタッチでボールをコントロールしてミドルシュートを打ったんですけど、無回転で打とうとして、そこでしっかりミートすることができなかったんです」

 右足から放たれたシュートは力なく転がり、無情にもゴール左へ外れていった。

「ボランチであっても、あれでゴールを決める力を持っていないといけないし、最低でも枠に飛ばさないといけない。自分がもっと大きい選手になるためには、ああいうのを決められるように力をつけなきゃいけないんだって......、ずっと僕の頭のなかに残ったシーンです」

 明神が今でも記憶にとどめる、20年前の悔恨である。

(つづく)

明神智和(みょうじん・ともかず)
1978年1月24日生まれ。兵庫県出身。1996年、柏レイソルユースからトップチーム入り。長年、主将としてチームを引っ張る。その後、2006年にガンバ大阪へ移籍。数々のタイトル獲得に貢献した。一方、世代別の代表でも活躍し、1997年ワールドユース(ベスト8)、2000年シドニー五輪(ベスト8)に出場。A代表でも2002年日韓W杯で奮闘した。国際Aマッチ出場26試合、3得点。現在はガンバユースのコーチを務める。

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