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悩みに悩んだ日本代表ベストゲーム。駒野友一のなかで鮮明な記憶として残っている2試合とは? (4ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Jinten Sawada/AFLO

 2014年を最後に駒野が日本代表から遠ざかって、すでに久しい。もう一度ワールドカップに出たいという目標の達成は、もはや現実的ではないのかもしれないが、日本代表の動向は依然興味の的であり続けている。

「(ワールドカップ最終予選の)最初のオマーン戦を見ていると、他国のレベルも上がってきているのは確かだと思いますけど、やっぱり日本が、自分たちらしいサッカーができていなかった。10月のオーストラリア戦では、日本の戦い方を取り戻せたことが勝利につながったと思います。

 これからも、対戦相手によっては(守りを固めて)引いてくるチームも出てくると思いますけど、どんな相手でも日本のサッカーを続けていくことが日本代表のためになるし、勝利にもつながっていくと思うので、自分たちらしいサッカーを続けていってほしいなと思います」

 駒野自身は今季、FC今治での3シーズン目を過ごした。

 今季J3の成績は11位と、決して満足できる順位ではなかったが、その一方で、ひと回り以上も歳の離れた選手たちと汗を流す日々には、充実感も覚えている。

「今シーズンは勝てない試合が増えていくなかで、チーム全体に『こういうサッカーでいいのか?』という不安が出てきてしまった。先に失点してしまうと、どうしても気持ちが前向きにならず、もう失点したくないから安パイに(プレーしよう)、というサッカーをしてしまうこともありました。

 でも、シーズン終盤は監督も代わって、やろうとするサッカーを取り戻して、それがうまく結果にもつながってきた。これを継続してやっていくことが、これからの勝利につながっていくと思います。

 僕自身は試合に出ることが少なくなっていますけど、若い選手が多いのでいろんなアドバイスをしながら、自分もグラウンドで結果を残すために、彼らと切磋琢磨しています」

 奇しくもFC今治で代表取締役会長を務めているのは、2010年ワールドカップ当時の岡田武史・日本代表監督である。

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