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「自分のチームからJリーグのクラブに入る選手が出てくればうれしい」三都主アレサンドロの今 (4ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Press Association/AFLO

「Jリーグもそうですけど、日本代表の試合をもうちょっと世界に見せるべきじゃないのかな。そうじゃないと、アジアのなかだけになっちゃうから。ブラジルもそうだし、世界にもっと試合を見せて、日本の強さを示してほしい。

 だから、今は寂しいですよ。もっと見たいのに見られないな、っていう気持ちがありますね」

 三都主は自らも戦ったことのある最終予選について、その厳しさや難しさは「すごかったですよ」と言い、こう語る。

「僕は2002年には(開催国で予選免除だったため)味わえなかったので、2006年のワールドカップの時だけですけど、簡単に勝てるだろうってサポーターが思っていても、うまくいかない試合があったり、90分経ってもなかなか点を入れられなくて、結局ロスタイムで入れたり。そういう試合もありましたしね。

 あとは、アウェーの戦い。雰囲気が違うんですよ。Jリーグだと、全国どこのスタジアムへ行っても雰囲気がいいんですけど、海外へ行くと、やっぱり変な雰囲気......、変なって言うのもアレですけど(苦笑)、アウェーの雰囲気に飲まれてしまうことがある。

 それに、最終予選ではなかったですけど、(1次予選で)シンガポールへ行った時は、ものすごく暑くて。暑いっていうより、体が重くなる。あんな感じは初めてでした。

 先輩たちが言っていた(アウェーの)厳しさって、こういうところなのか。実際に感じてみないとわからないことなんだな、と思いましたね」

 経験者ゆえ、今の日本代表が苦戦を強いられていることには理解を示したうえで、「でも」と言ってこう続ける。

「どんなに難しくても、最終的には結果を出さないといけない。日本代表はみんなに尊敬されるチームなので、難しくても、苦しくても、『やっぱり結果にこだわるチームなんだな。日本代表はそういうチームになったんだな』って思われるチームであってほしい。苦しんでも、最後には絶対結果を出すっていうことが大事ですね」

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