「自分のチームからJリーグのクラブに入る選手が出てくればうれしい」三都主アレサンドロの今 (5ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Press Association/AFLO

 そして、現在最終予選を戦う"後輩たち"に、地球の裏側からエールを送る。

「こういう難しい時って、自分との戦いですよね。自分のプレーができるかどうかが、すごく大事なことだと思うので。だから、自信を失わないこと。難しい試合になった時、経験のない選手が自信をなくすのは、本当に簡単なんです。そうなってしまうと、なかなか自分のプレーができないということがある。

 代表に選ばれているってことは、それまでに結果を出している、能力のある選手ばかり。だからホントに、自信を持ってやることができれば、絶対結果につながると思う。ここで変に『おい、もっとがんばれよ』って言うよりは、自分がなぜ代表に選ばれたのかっていうプレーをみんなが出せれば、大丈夫だと思う。

 最終的には絶対ワールドカップに行けると思うし、そうなってほしいなと思っています」

(おわり)

三都主アレサンドロ
1977年7月20日生まれ。ブラジル出身。明徳義塾高を卒業後、1997年に清水エスパルス入り。その後、浦和レッズ、名古屋グランパスなどで活躍した。2001年に帰化して日本代表でも奮闘。2002年、2006年とW杯には2度出場している。国際Aマッチ出場82試合、7得点。現在は生まれ故郷のブラジルで自らのチームを立ち上げ、指導者、ゼネラルマネジャーとして奔走している。

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