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「本気の世界とは圧倒的な差がある」U-24日本代表がまたも思い知らされた壁 (4ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 佐藤博之●撮影 photo by Sato Hiroyuki

 それでも、まだ銅メダルの可能性は残されている。いかに気持ちを切り替えるか。そこに、53年ぶりのメダル獲得のカギがあった。

「五輪だけでなく、ワールドカップのベルギー戦もそうだったが、いい試合をしたと美化されて終わるんじゃなくて、結果を出して終わりたい。そこに尽きる」(吉田)

 と同時に、次の3位決定戦が、勝っても負けても、このチームの最後の試合となる。

「ここまでやってきたチームは解散になるが、たくさんの人の力を借りて強化してもらい、(最後の試合で)メダルをかけて戦うことができる。自分たちのためだけでなく、日本サッカーのために、日本のために、自分たちがメダルを獲ることが大切だと思う。それが、自分たちにできる最後の恩返し。メダリストになって歴史に名を残せるようにしたい」(田中)

3位決定戦で敗れ、メダルに届かなかった日本。「世界は遠いなってことを突きつけられた」(田中碧)3位決定戦で敗れ、メダルに届かなかった日本。「世界は遠いなってことを突きつけられた」(田中碧)この記事に関連する写真を見る 8月6日、埼玉スタジアム。3位決定戦の相手は、奇しくもグループリーグでも対戦したメキシコである。

 前回の対戦では日本が試合序盤の得点で主導権を握ったが、再戦では一転、まったく逆の展開となった。

 日本は中盤でのボールロストをきっかけに相手のドリブル突破を許し、遠藤がペナルティーエリア内でファールをおかしてしまう。前半13分にして、早くもメキシコにPKが与えられた。

「普段だったら(ボールを)とれていると思うところで(相手に)前に入られてしまう。ファールしないように心がけてはいたが、最後に足がかかってしまう。あそこを奪いきれないのが、この連戦のなかでの今の自分の実力」(遠藤)

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