新シーズン「海外組」ブレイク候補。A代表未経験もすでに活躍している選手がいる (3ページ目)
また、五輪前からプレミアリーグのブライトンへの完全移籍が報じられている三笘薫(川崎フロンターレ)は、新シーズンはロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ(ベルギー)へのレンタル移籍が濃厚と見られている。
A代表未経験の選手としてブレイクが期待されるのは、昨年12月にローザンヌ(スイス)に移籍した鈴木冬一(前・湘南ベルマーレ)だ。
現在21歳の鈴木は、シーズン途中に移籍したにもかかわらず、昨シーズン後半戦はレギュラーの座を掴んで安定したプレーを披露。すでに始まっている2年目の新シーズンも、開幕戦から2試合連続でスタメンフル出場を果たしている。
これまで年代別代表でプレーし続け、2017年U−17W杯、2019年U−20W杯と、世界の舞台も経験しているレフティにかかる期待は大きい。鈴木が順調に成長を遂げれば、左サイドバックの駒不足問題を抱えるA代表において、"ネクスト長友"の最有力候補にもなり得る。そういう意味でも、鈴木の動向からは目が離せない。
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その他、今夏に遠藤と同じシュトゥットガルトにレンタル移籍した22歳の伊藤洋輝(前・ジュビロ磐田)も、飛躍のきっかけのシーズンとなるかもしれない。
もともとはボランチで、現在はセンターバックでプレーするという点では、代表キャプテンの吉田麻也(サンプドリア)と共通したものがある。その身体能力と左足キックがさらに磨きがかかれば、いずれは代表で"吉田の後継者"となれるかもしれない。
しばらく伊藤はシュトゥットガルトのU−21でプレーする予定とのこと。まずは成長の足がかりとしてトップチーム昇格が目標になる。
いずれにしても、ここに挙げた日本人ヨーロッパ組はほんのひと握りにすぎない。今シーズンも予想外の活躍を見せる選手が多く出てくることを期待したい。
PSV移籍後に初ゴールを決めた堂安律
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