東京五輪のオーバーエイジ枠は史上最強か。過去の大会とは明らかに違う (4ページ目)
だとすれば、今回の選考は、まさに過去の傾向と対策に沿って、迅速になされたものだと言えるだろう。
「1チーム2カテゴリー」という発想の下、A代表の主力をOAに加えたことはシドニー五輪に通じるし、DFラインにOAを加え、まずは守備の安定を図ろうとするところは、ロンドン五輪に通じる。
いわば、今回のOA選考は、過去にグループリーグ突破を果たした2大会、すなわちシドニーとロンドンの"いいとこ取り"である。
新型コロナウイルスの感染拡大により、思うように強化試合が組めず、海外遠征で腕を磨く機会も失われた。東京五輪へ向けての準備が順調だったとは言い難い。
だが、少なくともOAに関しては、過去最高の準備が整った。そう断言していいと思う。
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