都築龍太が選ぶ歴代日本人GKベスト10。1位は「鉄板の2人」のどっち?

  • 篠 幸彦●取材・文 text by Shino Yukihiko
  • photo by Getty Images

歴代日本人サッカー選手で、各ポジションのナンバーワンは誰なのか。同じトップレベルを経験した、元選手に語ってもらう企画。今回はGKのポジションのランキングだ。2000年代を中心にガンバ大阪や浦和レッズなどで活躍し、日本代表でもプレーした都築龍太さんに、ランキングを決めてもらった。

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ガンバ大阪、浦和レッズで活躍した都築氏に、GKベスト10を選んでもらったガンバ大阪、浦和レッズで活躍した都築氏に、GKベスト10を選んでもらった10位 都築龍太(元浦和レッズほか)

 自分を10位に入れたのは、やってきたことに満足してきたからですね。ワールドカップには行けなかったけれど、自分があそこまでのキャリアを築けるとは思っていなかったし、後悔なく引退できました。

 なかでも思い出深いのは、2007年元日に行なわれたガンバ大阪との天皇杯決勝です。06年に浦和レッズはリーグ優勝をしたんですけど、最初僕は正GKとして試合に出ていましたが、第10節の大宮アルディージャ戦でヒザをケガして出られなくなり、優勝の輪にも入れず、悔しい思いをしました。

 当時の監督がギド・ブッフバルト(ドイツ)で、浦和での最後のシーズンでした。いろいろ話し合った結果、古巣でもあるガンバとのその試合で起用してくれました。ほかにもシーズンではあまり出られなかった選手が出ていて、浦和のチーム力で天皇杯を勝ち取れたのがうれしかったですね。それと僕は浦和に来てから、天皇杯に出場した試合は一度も負けなかったんですよ。それは浦和での良い思い出です。

 あの頃の浦和は田中マルクス闘莉王をはじめ、個性の強烈な選手がたくさんいましたけど、僕としてはやりやすかった。個性が強かったからこそ練習や試合で喧嘩なんて日常茶飯事。でもそれによってまとまる部分も多かったですね。個々の役割もはっきりしていて、それぞれ責任感もすごく強くて、良いチームでした。

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