都築龍太が選ぶ歴代日本人GKベスト10。1位は「鉄板の2人」のどっち? (4ページ目)

  • 篠 幸彦●取材・文 text by Shino Yukihiko
  • photo by Getty Images

◆日本人No.1ドリブラーは誰か。元日本代表のレジェンドがトップ10を決定>>

4位 曽ヶ端準(元鹿島アントラーズ)

 ソガは昨年引退しましたけど、あれだけ長い間、鹿島アントラーズという一つのクラブで正GKの座を守りつづけるのは並大抵のことではないし、残した実績は偉大だと思います。同じ時期を戦ってきましたけど、いつも良いGKだなと思って見ていました。

 僕と同じように負けず嫌いで熱いタイプ。それでいてプレーのしなやかさとか、クロスに出るタイミングとか、シュートストップの安定感とか、技術のレベルも高かったですよね。

 ソガのことはユースの頃から知っています。初めて会ったのは僕が高校3年生で、彼がひとつ下。高校選抜対U-18日本代表の試合でした。その頃からソガのプレーは変わってないですね。両足が使えて足元もうまかったし、ユースの頃から完成された選手だったと思います。あと老け顔で落ち着いていました(笑)。

 若くして鹿島の正GKの座を掴んで、多くのタイトルを獲ってきたのはすごいですよ。もちろん、最初は周りに助けられたことも多かったと思います。鹿島のDFはレベルが高かった。僕は日本代表で秋田豊さんとプレーした経験がありますけど、すごく頼りになるなと感じました。そうした周りの選手に助けられながら、自分の存在感をつくってきたんだと思います。

 クォン・スンテ(韓国)が加入するまで、クラブが即戦力のGKを獲得してこなかったところが、彼の勝ち取ってきた信頼の大きさを物語っていると思います。今季正GKとして試合に出ている沖悠哉は下部組織出身ですよね。プレースタイルこそ全然違いますが、たたずまいとか、雰囲気はどこかソガに似ているところがあります。やっぱり下の年代の選手にとって、ソガは憧れの存在なんだと思いました。

西川周作は足元の技術が卓越したGKの代表格だ西川周作は足元の技術が卓越したGKの代表格だ3位 西川周作(浦和レッズ)

 彼は、僕やソガとはまた違う種類の存在感があるGKだと思います。常にポジティブにチームを鼓舞して、雰囲気をつくるのがすごくうまい。フィード能力の高さはずば抜けていて、世界でも屈指のレベルです。

 現代サッカーにおいて、GKの足元の技術は非常に高くなければいけないと思うんですけど、西川はフィードだけではなくてトラップの技術なども高くて、彼がいることによって戦術に多くの選択肢を与えられるほどです。

 ミハイロ・ペトロビッチ監督(現北海道コンサドーレ札幌監督)の頃の浦和はGKがボールを持つと周りの選手が連動して動いて、彼はそのなかでフィード能力を発揮していました。そういうチーム戦術のなかで足元の技術を発揮できるGKは多いと思うんですけど、西川はそうした戦術がなかったとしても簡単にボールをつなげていけるんですよね。

 彼を語る時はどうしても足元の技術の話にばかりなってしまうんですけど、当然それ以外の能力も高い水準です。GKとしての能力も高いうえで、足元の技術が卓越したGKの代表格として、3位に入れたいと思います。

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