屈辱を糧に。中山雄太はセレソンを
奈落の底に突き落とした (3ページ目)
敵地でのブラジル撃破の興奮が冷めやらぬミックスゾーンで、中山は普段どおりのポーカーフェイスを保ちつつも、ちょっぴり清々しい表情で先を見据えた。
「クラブで活躍して代表に呼ばれる、というサイクルがベスト。僕はまだ、そうではない。代表の活動はこれでいったん終わるので、自チームでまたしっかりがんばりたい」
目指すべきものは、まだずっと先にある。本人のなかでは、まだスタートラインに立ったに過ぎない、という程度の感覚だろう。しかし、U-22日本代表にとって、頼れるキャプテンが戻ってきたのは、間違いない。
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