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オシムからアジア杯の日本代表へ。
「初戦の勝利は最大の薬だ」 (2ページ目)

  • ズドラフコ・レイチ●文 text by Zdravko Reic 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 W杯後にまた監督が交代すると聞いて、私は多少の不安を感じていたが、新監督の森保一はU-21代表の監督であり、ロシアW杯では西野朗監督のコーチを務めていたと聞く。つまり経験もあり、代表チームも熟知しているということが私を安心させた。

 彼がどんなサッカーをしたいかは、チームの編成からも読み取ることができた。彼はハイテンポなパスワーク、素早い攻撃を求めている。2人のサイドバック、酒井宏樹と長友佑都はスピーディーに攻め上がることのできる選手で、今回も攻撃に力を与えていた。

 初戦での勝利は、チームの健康を保つ最大の薬だ。勝ち点3を手にしたことで、心理的に今後の試合を楽にプレーすることができるだろう。

 ただ、次に対戦するオマーンには気をつけたほうがいい。初戦のウズベキスタン戦でオマーンは、ウズベキスタンと互角に戦いながらも敗れた。次の日本戦では、何が何でも勝とうと牙をむいてくるはずだ。まさに「生か死か」の戦いとなるだろう。日本代表はあらためて気持ちを引き締め、対峙すべきである。

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