成長途上のU-21森保ジャパン。
ベストな過程、最適な相手と決勝へ (4ページ目)
そんな韓国も、率直に言って、チームとしての成熟度はかなり低い。急造チームなのだから、仕方がないとはいえ、攻撃の組み立てや守備の連係には拙(つたな)さが目立つ。だが、その一方で、ワールドクラスのソン・フンミンの他にも、FWファン・ウィジョ、ファン・ヒチャン、イ・スンウと、得点能力の高い選手がそろい、前線の個人能力だけでいえば、今大会に出場している他国のレベルとは別次元にある。
残念ながら、日本も急造という点では大差なく、組織的な戦いで対抗するのにも難しさはあるが、試合ごとに成熟度を高めてきたチームが、現状でどこまで戦えるのか、胸を借りるには絶好の相手だろう。
両チームの力を客観的に見比べれば、日本の劣勢を予想することにはなる。それでもこうした強敵と、しかも決勝という舞台で対戦することが、成長途上にある選手たちの潜在能力を、またひとつ引き出してくれるのではないか。そんな期待をもって頂上決戦を待ちたいと思う。
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