長谷部誠のバックアップにオススメ。
FC東京・橋本拳人の心が整った (4ページ目)
橋本は新たな境地に達しつつある。かつて、2016年リオ五輪本大会メンバー落選を経験。代わりに本大会メンバーに入った井手口陽介は、その後、日本代表に入って、海外移籍を遂げた。
「悔しい、とかいう言葉では感情を表せませんでしたね。記者の人にコメントを求められてもすぐに言葉は出てこなくて。周りには切り替えろと言われたけど、2年間、人生を懸けていましたから」
そう言って、橋本は唇を噛んでいた。
そして今、ようやく自分の居場所を得つつある。第13節(5月5日)、川崎フロンターレ戦では決勝ゴールを決め、今季初得点を記録。守備の安定で、攻撃も自ずと好転する。
五輪を超えるワールドカップという舞台に立つために――。捲土重来の機会だ。
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