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指揮官を直撃。森保ジャパンは
パラグアイ遠征で何を試すつもりなのか (4ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

―― たしかに見返してみると、前半20分くらいまでは、いい縦パスを何本も入れているんですよね。

森保 そう言っていただけるとうれしいです(笑)。あそこで縦パスを受けた選手が何かできれば、試合はまったく変わったものになっていたけれど、潰されてしまった。そのクオリティをどう上げるのか。チームとして上げていくのか、クオリティを持った選手を起用するのか。ただ、そこまでは運べるということが確認できましたし、失点に関しても4失点中3失点がつなごうとして奪われたもの。

―― チームとしてやっていこうと強調していた部分ですね。

森保 そうなんです。相手のプレッシャーを外そうとすることにトライしたけれど、できなかった。じゃあ、次はどうするか。もっと早く準備し、決断しないといけないですし、違う判断に切り替えるという考えもある。そうしたことを整理できるという点で、いい失点だったというか。

―― 先ほどおっしゃっていた「やり方はいろいろある」ということですね。

森保 何となく戦って、惜しかったね、ではなく、チームとしてやろうとしていることをトライしてくれたことで、何ができなかったのか、ウズベキスタン戦は教えてくれた。だから、結果はネガティブですけど、改善点、修正点が見つかったという点でポジティブな試合だったと思います。あと、もうひとつ僕が感じたのは、試合経験の差。主観ではあるんですけど、それはすごく感じていて。

―― ウズベキスタン代表は、ほとんどの選手が自国のリーグ戦に出場しているんですよね?

森保 そうなんです。たとえば、ウズベキスタンは最初、そんなにプレッシャーをかけてきたわけではなかった。でも、日本の選手にミスが出始めたところで、一気に圧力をかけて試合の流れを持っていった。すごく試合巧者だと感じましたね。そうしたゲーム運びができるのは、ほとんどの選手が自国のリーグでレギュラーとして戦っているからこそ。

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