2018.03.21

指揮官を直撃。森保ジャパンは
パラグアイ遠征で何を試すつもりなのか

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

森保一監督インタビュー@前編

 東京オリンピックでのメダル獲得を目指すU-21日本代表がパラグアイ遠征に向かった。遠征では現地時間3月22日にU-21チリ戦、24日にU-21ベネズエラ戦、26日にU-21パラグアイ戦を行なう。チームを率いるのは森保一監督。彼はどのような考えでチームの強化を図り、どのようなビジョンで東京オリンピックを見据えているのか――。パラグアイ遠征の直前に話を聞いた。

森保監督はウズベキスタン戦での2失点目のプレーを「すごくよかった」と語る―― パラグアイ遠征に参加するメンバー23人を見て、「かなり入れ替えたな」という印象を持ちました。1月のU-23アジア選手権から15人が入れ替わり(※のちに板倉滉がケガで辞退したため16人)、初招集の選手が7人います。招集の狙いや意図を教えてください。

森保一(以下:森保) まず前提として、たくさんの選手を見たいというのがあって、今回は遠征期間中にJ2が行なわれますから、J2の選手の招集を控えたという面もあります。そのなかで、坂井大将(だいすけ/アルビレックス新潟)と前田大然(だいぜん/松本山雅)を選出したのは、まだ見られていないからですね。

―― たしかに、坂井選手はベルギーのAFCテュビズから、この冬にJリーグに復帰したばかり。前田選手はU-23アジア選手権に招集したものの、大会前に負傷離脱してしまいましたね。

森保 そうなんです。だから、彼らは今回、クラブにお願いして無理を言って招集させてもらいました。

―― 2020年の東京オリンピックは地元開催ということで、すでに出場権を獲得しています。そのことは、チーム作りに大きな影響を与えていますか?

森保 それはありますね。予選があれば、コアとなる選手を見極めて、チーム作りを早く進める必要がある。たとえば、今回の活動だって予選が迫っていれば、違う選択をしたと思います。

 でも、予選がないということは、土台の部分を広く、強く、固められる時間があるということ。できるだけ多くの選手と一緒に活動して、チームコンセプトを理解してもらいたいな、と思っています。強いチームを作るには、しっかりとした土台が重要ですから。あと、アンダーの代表は毎回、招集に条件がありますから、その条件のなかでベストのものを作っていく、次につなげていくことを考えています。