2018.03.16

ハリルの代表メンバー発表に思う。
残り3カ月で、まだ試行錯誤なのか

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki 藤田真郷●写真 photo by Fujita Masato

 欧州遠征(3月23日・マリ戦、27日・ウクライナ戦)に出場する日本代表メンバー26人が発表された。話題を集めているのは本田圭佑(パチューカ)の復帰と、ポルトガルで活躍する中島翔哉(ポルティモネンセ)の初選出だ。

 ハリルホジッチの選択を肯定的に捉えるなら、それぞれの選出には必然性を感じる。

 日本代表の弱点はどこか。相手が強いW杯本大会では全ポジションが危険箇所になるが、現代表の枠内で見れば、右サイドの攻撃陣と、ゲームを仕切る守備的MF(4-3-3に当てはめればアンカー)になる。

3月15日、欧州遠征の代表メンバーを発表するハリルホジッチ監督 右サイドと左サイド。以前は、右からの攻撃がゴールに繋がる傾向が強かったが、直近の10試合はその反対だ。流れの中から奪った全10ゴール中、左からのセンタリングが得点に繋がったケースが5回あるのに対し、右は0。右からの攻撃が弱体化した原因はどこにあるのか。分岐点は本田圭佑が代表を去った時期と重なる。

 後任を務めたのは浅野拓磨(シュツットガルト)と久保裕也(ゲント)で、東アジアE-1選手権を除く6試合に、そのどちらかがスタメンを飾った。しかしピッチ上に、本田の存在を忘れさせるような何かを提示することはできなかった。

 それは東アジアE-1選手権で代表に初招集された伊東純也(柏)に期待が掛かる背景にもなった。伊東はその韓国戦で先制点となるPKをゲット。この試合、唯一のゴールをもたらすプレーを見せ、久保、浅野に迫る存在であることをアピールした。

 伊東が縦に出るプレーを得意にするのに対し、久保、浅野には右ウイングとしての十八番がない。所属クラブでコンスタントに出場している久保はともかく、出番を失った浅野が今回、招集外となるのは当然の帰結だろう。しかし今回、その代わりに選ばれたのは伊東ではなく本田だった。