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福田正博が分析するW杯H組。
厳しいが、2勝1分か1勝2分は可能だ (2ページ目)

  • 津金壱郎●構成 text by Tsugane Ichiro
  • photo by Getty Images

 勝ち点「1」、あわよくば「3」を得るためのポイントは、ブンデスリーガで2年連続30得点を記録しているレバンドフスキを封じられるかどうかに尽きる。

「エースを封じる」というと数人でマークすることを想像しがちだが、ボールを持たれた状態で囲みにいっても、なかなか止められるものではない。大切なのは、レバンドフスキへのボールの「供給源」を断つことだ。中盤やサイドで相手のボールホルダーにプレッシャーをかけ、レバンドフスキにボールが渡る回数を減らして決定機を作らせない。それを90分間持続できるかが、試合の結果を大きく左右することになる。

 そのポーランド戦を前に勝利を手にしておきたいのが、第2戦のセネガル戦だ。セネガルには、FWにサディオ・マネ(リバプール)や、ケイタ・バルデ・ディアオ(モナコ)など、身体能力が高く、スピード豊かな選手が揃っている。ただし、チーム全体としては、フランスリーグをはじめ、欧州各国のクラブでプレーしている選手が多いからか、まとまりを欠いている印象がある。
 
 加えて、ハリルホジッチ監督の指導経験が最も生かせる相手でもある。前回のブラジル大会でアルジェリアを、それ以前はコートジボワールを指揮したこともあるハリルホジッチ監督には、セネガルの選手たちのプレーの特徴や気質を含めたデータが蓄積されているはずだ。しっかり弱点を分析すれば、日本の勝利も見えてくる。

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