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ハリルの選手起用で考える、
守備的MFは永遠に「長谷部頼み」なのか (4ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki 山添敏央●写真 photo by Yamazoe Toshio

●守備的MF編

起用された選手=長谷部誠、山口蛍、今野泰幸、青山敏弘、長谷部誠、谷口彰悟、藤田直之、柏木陽介、遠藤航、大島僚太、永木亮太、小林祐希、井手口陽介、原口元気(※)、柴崎岳(※)
(※は他のポジションでも出場)

招集されたが出場機会のなかった選手=高萩洋次郎、加藤恒平

 2014年ブラジルW杯。ザッケローニは4-2-3-1の2を、長谷部を軸に遠藤保仁、青山、山口の4人で回した。続くアギーレは当初、長谷部と遠藤を外して戦った。2018年W杯を34歳で迎える長谷部と38歳で迎える遠藤。両者の起用を躊躇するのは当然だった。

 しかし、メディアの論調に屈したのか、コンフェデレーションズ杯出場を狙いたい協会からの要請なのかは定かではないが、アギーレは彼ら2人のみならず、2018年W杯を35歳で迎える今野までをもアジア杯(2015年1月)のメンバーに加えた。守備的MFはベテラン選手の3人体制で臨んだ。

 その後、就任したハリルホジッチはベテラン3人のうち遠藤を選ばず、今野についても就任2試合目のウズベキスタン戦(親善試合)以降、招集を見送った。

 長谷部だけを残し、彼を軸にチーム作りをスタートした。焦点は、4-2-3-1の2で彼とコンビを組む相手探しに絞られた。国内組だけで戦った東アジア杯を経て、ハリルホジッチが見出したのは山口蛍。以降7試合中6試合に先発した。

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