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「僕の理想にはまだ半分くらい」。
西川周作が語る、ハリルJの完成度 (5ページ目)

  • 佐藤 俊●取材・文 text by Sato Shun
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

「残りの試合は、相当厳しい戦いになると思います。特に重要なのは、アウェーで行なわれる最初のUAE戦(現地時間3月23日)。相手は全力で勝ちにくると思うけど、自分たちも初戦で負けた相手に2度も負けるわけにはいかない。しっかりと勝って、(勝ち点9でグループ4位のUAEとの)勝ち点差を広げていきたい。

 そのためには、アウェーでもいつもどおりのサッカーができるかどうか。ボールを奪ったらすぐに縦を見て当てたり、あるいは自分たちでうまく時間を使ったりできるか。そういう使い分けを、アウェーでもできるかどうか、ですね。相手うんぬんよりも、自分たち次第といったところが大きいですが、絶対に負けられないです」

 そのUAE戦、続くタイ戦(3月28日/埼玉スタジアム)を連勝すれば、ロシアW杯出場もより大きく見えてくるだろう。幸いチーム状態は悪くない。序盤戦のもたつきからチームは回復し、今はやや上昇気流に乗りつつある。そのチームは今、西川が思い描く理想のチームまで、完成度としてはおよそ何%まできているのだろうか。

「う~ん......、まだ半分ぐらいですね。監督からは、自分の長所を生かすためにパス回しに参加してくれとか、前線を狙ってくれとか言われているので、自分がやりたいな、理想だなっていうサッカーには近づいている感じはします。でもこのままで、W杯で勝てるかというと、まだまだすべきことがあるかな、と。

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