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ハリル解任に備えあれば憂いなし。
日本代表の新監督候補はこんなにいる (4ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by Fujita Masato

 ともすると気むずかしそうな反面、カリスマ性は満点。先述の2人と同様、説得力のある理論や言葉も持ち合わせている。ハリルとの最大の違いだが、現在の路頭に迷ったような攻撃的サッカーを、正しい方向に導く人材として適任だと思う。日本への関心がどれほどあるか。問題があるとすればそこだ。

 気むずかしそうでカリスマ性に溢れる大物監督と言えば、新監督探しのたびに理想の人物として名前が挙がるマルセロ・ビエルサ(アルゼンチン)だ。今季初め、ラツィオの監督に就任したと思ったら、わずか2日で退任。その後、どこかの監督に就いた形跡はない。タイミング的には絶好の機会。いまの日本に最も必要なのは理屈だ。優勝に縁遠い監督と言われるが、正しい理論こそが、新たなエネルギーを生む源だと確信する。待望久しい人物を放っておく手はない。

 若くて優秀。いまが旬の人材を求めるならば、今季初め、ビジャレアルの監督を解任されたガルシア・トラル(スペイン)がまず頭をよぎる。なにより昨季、プレッシングを最大の武器に、チームを国内リーグ4位に押し上げた手腕が光る。アトレティコ・マドリードのシメオネサッカーを連想させる、相手ボール時に強さを発揮するサッカーこそ、日本につける薬としてうってつけだ。

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