2016.11.15

ハリル解任に備えあれば憂いなし。
日本代表の新監督候補はこんなにいる

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by Fujita Masato

 W杯予選の最中に日本代表監督が交代したのは19年前に遡る。98年フランスW杯アジア最終予選。加茂周から岡田武史への交代だ。実行されたのは全8試合中、4試合を消化した折り返しのタイミングだった。

 その時、日本の順位はグループ3位(勝ち点5)。プレーオフ(別グループの2位チームと戦う)進出圏内の2位はUAE(同7)で、勝ち点2のリードを許していた。監督交代後、日本は残る4試合で勝ち点8を積み上げて2位に滑り込み、ジョホールバル(マレーシア)で行なわれたイランとのプレーオフに進出。そこで逆転勝利を飾り、W杯初出場を決めた。

 ハリルジャパンを取り巻く状況とよく似ている。全10試合中、4試合を消化して3位。15日のサウジアラビア戦が折り返し地点だ。その結果、2位以内に収まることができるか。19年前に従えば、もしそれができなければ、交代のタイミングが訪れることになる。次の試合は2017年3月。”それなり”の実力者を探す時間は十分ある。

サウジアラビア戦の結果次第で、進退が問われる可能性があるハリルホジッチ監督 加茂さんから岡田さんへの交代は、コーチが監督に就任する内部昇格の人事だった。今回に落とし込めば、ハリルホジッチから手倉森誠コーチへのバトンタッチになる。だが、19年前は時間がなかった。時間がたっぷりある今回、それは後ろ向きの選択だろう。起爆剤としては弱々しい。ここでは目を世界に向けるべきなのだ。