ハリル解任に備えあれば憂いなし。
日本代表の新監督候補はこんなにいる (5ページ目)
昨季、オリンピアコスの監督としてチャンピオンズリーグ(CL)に出場。グループリーグでバイエルン、アーセナルを向こうに回し、いいサッカーを印象づけた39歳の若手監督、マルコ・シルバ(ポルトガル)も狙い目だ。グループリーグ3位で敗退するも、アーセナルとは同ポイント。アウェー戦で2-3の勝利も飾った。その前のシーズンのCLにはスポルティングの監督として出場。惜しくもグループリーグ3位になった実績がある。
ポルトガル人の監督は、欧州でいま一番、勢いがある。今季の欧州カップ戦(CL、ヨーロッパリーグ)に出場しているその数は計9人。欧州一、いや世界一の人数だ。そのうち国外クラブの監督は5人。この数も世界一だ。ポルトガルはオランダとともに世界に冠たる海洋国家。1543年に種子島に鉄砲を伝来したその血は、いま同国のサッカー監督にも受け継がれている。日本は遠い国だからと、二の足を踏む気質はない。監督を探すならば、真っ先に訪ねるべき国になる。
イビチャ・オシム、ハリルホジッチは、いずれもボスニア・ヘルツェゴビナ出身で、その後フランスに渡ったという点で一致する。その流れで想起するのは、サフェト・スシッチだ。ハリルと同時期にユーゴ代表のエースとして活躍。2014年ブラジルW杯ではボスニア・ヘルツェゴビナの監督として、アルゼンチンと2-1の接戦を演じている。ハリルホジッチの前に、まず声を掛けるべきはこちらだったのではないかと、つい言いたくなる、いいサッカーで、だ。ハリルホジッチも彼が自身の後任なら、納得をするのではないか。
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