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タックルをかます。フロンターレ大島僚太が語る五輪予選への決意 (3ページ目)

  • 飯尾篤史●文 text by Iio Atsushi  photo by AFLO

「遅くなりましたけど、ようやく吹っ切れたというか。これまで記者の人に『つなぎたいんじゃないですか』って聞かれると、『つなぎたいですよ』って答えていて、自分でも『やっぱりつなぎたいんだな』って思ったし、スタッフにも『もっとつないでいいんじゃない?』って言われて、『あ、いいんだ』って。でも、『本当にいいの?』って感じで、なかなか力を出せなくて。でも、ここまで来たら、中途半端が一番良くないなって」

 チームとしてつなぐ、つながないにかかわらず、攻守にわたって自身のプレーの持つ影響力の大きさを大島は理解している。

「(中島)翔哉とか、(矢島)慎也とか、(原川)力とか、つなぐのがうまい選手もいますけど、みんな僕より前のポジションの選手たち。僕がつながないという姿勢を示せば、みんなも割り切って戦えるんじゃないかって思うんです」

 だから大島は、最初のプレーでタックルをかます自分をイメージしているのだ。

 手倉森ジャパンの活動において、大島の脳裏に深く刻まれているシーンがある――。

 昨年9月、仁川で行なわれたアジア大会の準々決勝。連覇を狙う日本は、ホームの後押しを受ける韓国に攻め込まれながら、粘り強く耐えていた。

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