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タックルをかます。フロンターレ大島僚太が語る五輪予選への決意 (4ページ目)

  • 飯尾篤史●文 text by Iio Atsushi  photo by AFLO

 そうして0-0のまま迎えた88分、日本のペナルティエリア内でボールが高く上がる。落下地点をめぐって大島と韓国の選手がポジションを取り合い、大島が飛び上がった瞬間、相手選手はジャンプせず、そのまま大島がのしかかる格好となった。

 そのプレーにファウルの判定が下され、PKを献上。これを決められて、0-1で敗れた。

「あの試合、ものすごくアウェーの雰囲気だったじゃないですか。自分では気づかないうちに力と気持ちが入り過ぎていたのかなって思います」

 連覇を狙っていたチームメイト、連覇を期待してくれていた人たちに申し訳ない気持ちでいっぱいになり、試合後に大島は人知れず涙を流し、自分を責めた。だが、飛び方や飛ぶタイミングを考慮する余地はあっても、飛んだこと自体に後悔はないという。

「飛ばないで、クルッと入れ替わられて中に入られたら、もっとピンチになっていた。競らないほうが消極的だし、躊躇するような場面じゃなかった。あの時間帯、韓国の選手たちがめっちゃシミュレーションしていて、あの場面も誘っていたと思うから、細心の注意を払う必要はありますけど……」

 少し間を置いてから、彼はきっぱりと言った。

「やっぱり、同じシチュエーションでも飛ぶと思います」

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