2015.12.30

FC東京・中島翔哉、五輪予選は「自分が、ゴールを決めて勝つ」

  • 佐藤 俊●文 text by Sato Shun
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

リオ五輪を目指す日の丸戦士(2)

 サッカー五輪代表が、リオデジャネイロ五輪の出場権をかけたアジア最終予選(アジアU-23選手権。1月12日~30日/カタール)に挑む。

 その主力メンバーである中島翔哉(FC東京)に「最終予選突破の鍵は?」と聞くと、彼は間髪入れずにこう即答した。

「初戦(vs北朝鮮/1月13日)の前日ギリギリまで、自分がどれだけ成長できるか、です」

――試合の前日まで?

「そうです。今の自分の実力だと、まだまだチームに貢献できると思えない。もっと自分のレベルを上げていかないといけない。最終予選まで時間がないので、ひとつの練習、ひとつの試合の、1分も無駄にできない。日々、どれだけ成長できるのかが、すごく重要だと思っています」

自らが結果を残して「五輪切符を獲得したい」と強い意欲を見せる中島翔哉 中島は、練習に対する姿勢や考え方が、一般的な選手とは極端に異なる。なかでも練習量が、通常のプロサッカー選手よりはるかに多いのだ。J2のカターレ富山時代、全体練習後に個人練習を5時間もやっていたのは、有名な話だ。

 もちろん、今も自主練習は欠かさない。自分のイメージを大切にしながら、そのイメージどおりのプレーを具現化し、どんな相手にも通用するように、日々トレーニングに励んでいる。

 例えば、現在はドリブルの練習に力を入れているという。テーマは、トップスピードでドリブルしながら、的確な状況判断を下す、というものだ。これは、できそうに見えて非常に難しい。中島いわく、これをやれるのは、世界でメッシ(バルセロナ)だけらしい。

「そういうトレーニングは、チームの全体練習の中で消化するのは難しい。それに、チームの練習だけでうまくなるとは思えない。自分の理想とするプレーをするためには、自分が考える練習を反復するなどして、(時間が許す限り)継続してやっていかないといけない」