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FC東京・中島翔哉、五輪予選は「自分が、ゴールを決めて勝つ」 (2ページ目)

  • 佐藤 俊●文 text by Sato Shun
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 なぜ、そこまで練習するのか。シンプルな問いを投げかけてみた。すると、中島は再び即答した。

「サッカーを楽しみたいからです」

 そして、こう続けた。

「対戦相手がブラジルだろうが、スペインだろうが、どんな相手でも、自分の思いどおりにプレーができるようにならないといけないし、そうじゃないと楽しめない。そのために、厳しい練習をしているんです」

 サッカーを楽しむために練習をする。練習をして成長する。それを繰り返すだけ。まるで中島は、"サッカー道"を究める求道者のようだ。だからこそ、長時間の練習もまったく苦にならないのだろう。

 中島が、『五輪』を強く意識し始めたのは、2014年1月(オマーン)に行なわれたアジアU-22選手権に出場したチームに招集されたときだ。そのときに、手倉森誠監督から厚い信頼を受けて、「10番」を背負った。以来、手倉森監督からの信頼も、背番号も変わらない。

 しかし、チームはここまで、右肩上がりで成長してきたという印象はない。準々決勝で敗れたアジアU-22選手権同様、2014年9月のアジア大会(韓国)でも8強止まり。2015年3月のアジア1次予選では格下相手にてこずった。その後、7月の親善試合でU-22コスタリカ代表には2-0と快勝したものの、Jリーグ各クラブと練習試合を行なった国内合宿や、先日の中東遠征(0-0U-22イエメン代表、0-0U-22ウズベキスタン代表)でも、思うような結果は出せなかった。

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