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FC東京・中島翔哉、五輪予選は「自分が、ゴールを決めて勝つ」 (3ページ目)

  • 佐藤 俊●文 text by Sato Shun
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 中島は危機感を抱いている。

「このままじゃ、予選を突破するのは厳しいと思います。攻守の連動を含めて、チームも、個人も、かなり成長しないといけない。自分たちは強くないんで、常に100%出し切ってやらないと、勝てないでしょう。ここ最近、(日本は)U-20やU-17も、それぞれのW杯予選を突破できずに終わっている。それは、すごく恥ずかしいことですし、日本のサッカーのためにならない。それだけに、今回の最終予選は勝ち抜くことはもちろん、結果も、内容も、すべてにおいて、自分たちがアジアのトップになるぐらいの気持ちで臨まなければいけないと思っています」

――最終予選で自分が果たすべきことは?

「ゴールです。自分は攻撃の選手なので、苦手な守備などで(周囲に)助けてもらう分、ゴールを挙げて味方の手助けをしたい。そして、90分間出場して、チームに貢献する。途中交代は嫌です。どんな試合も、最初から出ないと面白くないし、途中から出ても面白くない。90分間、いいプレーをして、自分がゴールを決めて勝つことにこだわりたい」

 柔和な表情と小さな体のどこに、これほどの闘志が潜んでいるのか。「自分が」という、この自信と自分に対する信頼は、これまで中島がこなしてきた練習量の中で培ってきたものなのだろう。

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