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FC東京・中島翔哉、五輪予選は「自分が、ゴールを決めて勝つ」 (4ページ目)

  • 佐藤 俊●文 text by Sato Shun
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 それにしても、日々練習をこなしていく中で、中島のサッカー人生における“ゴール”はいったいどこにあるのか。

「僕は、10代のときから、欧州でプレーするイメージを持っていました。自分のプレースタイルは、欧州のほうが合っていると思うし、今もその気持ちは変わらないです。リオ五輪のあとに欧州に行くのも遅いくらいで、今すぐにでも欧州に行きたい気持ちがあります。そして、そのチームで特別な存在になりたい。

 ただ、リオ五輪には出たいです。世界の素晴らしい選手とサッカーができるので、個人的にかなり成長できると思うし、自分の力を、見ている人に示すことができたらいい。そのためにも、まず最終予選を突破しないといけない」

――そのためには、成長が必要だと。

「はい。初戦まで、どのくらい実力が上がるのかはわからないけど、少しでも成長できていれば、いいパフォーマンスを発揮できるはず。いいパフォーマンスでプレーして、ゴールを決めて、勝つ。この流れができれば、最終予選を突破することができると思います」

 勝つことだけに目がいくと、足もとが見えなくなる。すると、焦りが生じて勝機を逸してしまうことがある。そうならないために、まずは自分のプレーをすることに集中する。そして、いいプレーをして、点を取って、勝つ――中島が考える“勝利のプロセス”が完璧に実行されれば、自ずとリオ五輪の切符は手にできるはずだ。

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